ニキビは、個人差で発症する原因が全く違います。乾燥していたり、顔ダニと呼ばれる存在が
かゆみを引き起こしたりすることも珍しくありません。
他の疾患が原因となることもありますので、まずはそれらを個別に特定することがとても大切です。
一方で、医学的な観点から医薬品を用いることでその状況を改善できる原因も存在します。
これは、ヒスタミンの分泌でかゆい状態になっているケースです。
ニキビができると、肥満細胞という物質が活性化しますのでそれが元になって
ニキビ周辺にかゆみを覚えてしまいます。実際に、該当部分で生じる
赤みや腫れなどといった症状もそのほとんどがこのヒスタミンの影響だと考えられているからです。
もちろん全ての原因とは言い切れませんが、医学的な観点から
この物質を抑えることによってかゆみを抑えられるように準備しています。
具体的には、抗ヒスタミン剤を用いることで実現できます。皮膚における炎症や
アレルギーを抑えることができるので、それまで我慢することが難しかった不快感や
かゆみを抑えられる可能性が高いです。
抗ヒスタミン剤は病院に行けば簡単に処方してもらえるので、その点も利用しやすい理由の1つです。
また、にきびには抗生物質をイメージする方も多いかもしれませんが、
これは炎症を起こしたにきびに対して使われる治療法です。
抗生物質にはニキビの炎症を鎮める効果がありますが、
ニキビの予防や毛穴詰まりの改善には効果はありませんので
医師と良く相談して、自分に必要な治療法を施していきましょう。
抗ヒスタミン剤の副作用を知って正しく使う
抗ヒスタミン剤は、ニキビのかゆさを抑えることが可能な魅力的な医薬品です。
中枢神経に存在しているヒスタミン受容体というものをふさいでくれるので、
結果的にヒスタミンによるかゆさを抑えられるようになります。
ただ、注意をしなくてはならないのがこの医薬品には副作用が存在するという点です。
出方は個人差がありますが、一般的には以下のものがあります。
まず、眠気が起きるということです。これは、ヒスタミンを抑えるために必要な過程で生じてしまう症状です。
また、口の乾きが生じたり便秘になりやすいというのも特徴の一つです。
これも、抗ヒスタミンを利用する時に有効作用が働く時に便秘になりやすいことと関係しています。
そして、ごく一部の人にはめまいのような症状が現れることもあります。
そもそも、この医薬品にはいくつかの種類が存在しています。
例えば、第1世代と第2世代と呼ばれている医薬品では副作用の出方が違います。
当然、本人の体質にあったものを利用しないと最大限の効果を発揮できないケースもあります。
服用した後は、アルコールの接種や入浴を避けたり、過剰な運動を控えたりする必要もあるため
その人に適した最善の服用方法を考えなくてはいけません。